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ソニー、AUO調達比率を拡大へ
昨年末から続く円安を契機に、日本の製造業は、失った世界市場シェアを取り戻そうと出荷に注力している。そうした中、ソニーの調達担当が先日AUOを訪れ追加発注を行ったようだ。AUOは顧客からの受注についてはコメントできないとしている。
市 場調査会社、ディスプレイサーチは、ソニーはサムスン電子とパネル合弁事業を解消したため、パネル調達戦略を大きく変化させると指摘。2012年はサム スンからの調達が全体の65%を占めていたが、今年は45%まで削減する見通しで、その分AUOからは昨年の11%から一気に25%に拡大するという。そ のほか、▽LGディスプレイ(LGD)、15%(12年6%)▽群創光電(イノラックス、旧奇美電子)、13%(同17%)▽シャープ、2%(同 1%)──と予測している。
提携は技術にも
AUOとソニーは受発注の関係だけでな く、技術面での提携も進めている。先日行われた米家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」では、共同で開発した56インチの 4K(解析度3,840×2,160)対応有機EL(OLED)テレビの試作機を発表した。同サイズの4K・OLEDテレビは世界初だ。外電によると、す でに今月からAUOはソニーに出荷を開始し、今後65インチ4Kパネルも供給する見通しだ。
第1四半期から量産に入るとされる小型アクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)パネルも、将来的にはソニーのスマートフォン向けに出荷するとみられ、両社は液晶テレビからノートパソコン、携帯電話などさまざまな製品での提携を緊密化させる見通しだ。
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