Sunday, December 9, 2012
液晶パネルの交換
息子がやってくれました。ケーブルを引っかけて机の上から落としたそうです。写真のようにノートPC(ソニー VAIO PCG-QR1E/BP)の液晶が 見るも無惨な姿に・・・。外部モニタを繋いでみると、ちゃんと写るので液晶パネル以外は正常のようです。でも 修理となると、保証期間は過ぎているのでメーカーに出せばかなりの出費になりそう。なにしろノートPCの中で液晶が一番高い部品のようで、修理代は7~8 万になるとか?・・・それだけ出せばオークションで同じPCが買えるじゃん!
もうこれは何とか液晶パネルを 入手し、自分で交換するしかないと思い、入手方法をネットで検索しましたが、同一型番の新品の入手は難しそうで、入手でき たとしても高いものになりそうです。残るは中古やジャンクPCからの移植ですが、互換性が気になるところ。一応市場調査と言うことでインターネットオーク ションを調べたところ、同じ13.3インチ液晶の新品が出ているでは!しかも説明ではVAIO対応らしい。写真を見ても液晶パネルのコネクタ位置や形状、 ピンの数も合っている!ということで12,500円で落札してしまいました。
オークションで手に入れた13.3インチXGA液晶パネル(下)と、破損した液晶パネル(上)。
パネル裏面を見てもVAIOのSHARP製パネル(上)と、入手したサムスン製パネル(下)は似ています。コネクタ位置も同じだし、20ピンコネクタだし。
あれ?でもなんか変?とてもイヤな予感が・・・
がーん!ピンの数は同じでもサイズが違うじゃん!
1.コネクタの形状だけの違いでピンアサインは同じなのか?
2.インターフェースは同じでピンアサインのみ違うのか?
3.インターフェースそのものが違うのか?
3だとしたらアウト。1や2であれば変換コネクタで対応できそう。ということでインターフェースを調査することに。
液晶のインターフェースをネッ トで調べたところ、ノートパソコンに使われているのは LVDS(Low Voltage Differential Signaling)というインターフェースが主流らしい。低消費電力、高速伝送、低いノイズ発生、高いノイズ除去性能がウリだそうです。サムスン(右) のコネクタに近い石を見ると確かにLVDSと書いてあります。SHARPの方は石には書いてありませんがデータ線として使用されているピンはサムスンと全 く同じ。テスターで調べたら、GNDやNCのピンも同じでした。両者の違いは単にコネクタの形状だけの違いと確信し、変換コネクタを自作することに決めま した。
破損したSHARP製LCDパネルのコネクタ部分をはさみで切り取ります。
使用している4組の制御信号線とVCC、GNDの計10本をサムスン製基板にハンダ付けします。
元どおりコネクタをはめてバックライトのインバータもセットして完成です。
動作確認も無事終了。サムスン製LCDもSHARP製に劣らず綺麗です。
一時はかなりの出費を覚悟していたのですが、最小限に抑えて復活させることができました。
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