富士通のFMV LIFEBOOK AHシリーズは、15.4型液晶を採用した一般ユーザー向けの売れ筋モデルだ。その中でも今回レビューしたAH77はTVチューナーなどを搭載していない ハイスペックモデルで、将来もスペック不足に悩むこと無く、安心してパソコンを使いたい方に最適の製品となる。
日本で設計、製造されたノートパソコン
富士通のFMV LIFEBOOK AHシリーズは、15.6型液晶を採用した一般ユーザー向けの売れ筋モデルだ。その中でも今回紹介するAH77は、TVチューナーなどを搭載していないも のの、将来もスペック不足に悩むことなく、安心してパソコンを使いたい方に最適のハイスペックモデルとなる。富 士通のノートパソコンは、下位モデルを除くと、多くの製品が島根県で製造され、出雲モデルと呼ばれている。このAH77も出雲モデルだ。使用しているモ ジュールは世界各地で製造されたものを採用しているようだが、日本で設計し、日本で製造された製品だ。日本で製造されるパソコンは多くないが、日本の品質 などにこだわっている方にも注目だ。
各社とも2012年夏モデルでは筐体を薄型化しているが、今回使用したAH77の場合、最薄部が28.5mm、最厚部でも33mm(突起部除く)と、他社と同等の薄型製品となっている。
薄 さにはあまりこだわらないという方もいるだろうが、ノートパソコンは薄くなった方が、キーボード入力の際に手の位置がより自然な位置で入力できる。ま た、見た目の圧迫感なども少なくなるなどの利点も大きい。薄型化するとコストが上がり、廃熱処理なども問題を抱えることもあるが、この薄型モデルならその 心配もないだろう。
数年は使えるスペックを搭載
この製品はハイスペックモデルということもあり、インテルの第3世代 Coreプロセッサ・ファミリーのCore i7を採用。クアッドコアのCPUで性能に余裕がある。特に写真のRAW現像や、ビデオの編集などのハイスペックが必要とされる用途では、その能力をフル に発揮できる。CPU以外でもメモリは8GB搭載し、HDD容量も1TB、Blu-rayドライブを搭載するなど、数年くらいの利用なら性能面でも不足なく利用できるだろう。
デザインとストローク感にこだわったキーボード富士通 fmv lifebook
キー ボードは、このクラスでは一般的となった10キー付きのキーボードを採用している。アイソレーション型のキーボードで、各キーの周囲に本体と同色のカ ラーがデザインされている。上から見てもわからないが、斜めから見るとそれがわかるのが、ちょっと隠れたおしゃれのようになっている。こ のキーのキータッチ感、ストロークや全体的な安定度は悪くはないし、配列も悪くはない。ただスペースキーが比較的小さめなので、ある程度大きなスペース キーになれている方には、なじむまで時間がかかるかもしれない。筆者はスペースキーを右手で押すことが多いが、右手親指がスペースキーまで遠いのでやや押 しづらかった。
光沢のある筐体はデザイン性も高く、高級感もあるが、特にパームレスト部分はしばらく使った後は皮脂が目立ちやすく、掃除 も工夫が必要かもしれない。今回 使用したものはガーネットレッドモデルだったが、手の脂で若干くすんだ色に見えてしまった。このあたりの見た目や掃除のしやすさなどが気になる方は注意し よう。
使いやすくまとめられたインターフェース部分 fmv lifebook 富士通
光学ドライブは向かって右側に配置されているため、各種インターフェースは基本的に左側に配置されている。USBなどは左右にあるので、有線のマウスなどを取り付ける際にも取り回しで苦労することはない。無線線LANのON/OFFスイッチは手前側に配置されているが、筐体が斜めになっている。うっかり切ってしまった場合にそれに気づかず、無線LANがつながらなくて混乱することがあるかもしれない。
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