2.バッテリのメリット
不意の停電に威力を発揮する通常、 バッテリーを使おうが使わまいが、バッテリーが刺さっているだけで不意の停電には見事に役割を果たしてくれます。
これがメリットになるでしょう。しかし、雷と電力会社の事故を除いて、日本の電力事情で瞬間でも停電になることは年間を通しても限りなくゼロと言えます。東京電力の停電危機が昨年はありましたが、これは例外と言えます・・・・
その前提では、いつも机の上で置きっぱなしで使っているノートパソコンにバッテリーが刺さっているメリットはなく、むしろバッテリ自体にとってはデメリットになると考えています。
我が家のノートパソコンも世代を交代してきていますが、Dynabook、Mebuis2代目、Muramasa、もう何年になるでしょうか、バッテリーは刺さっていません。
3.デメリットってなに?
形だけバッテリが刺さっていても、バッテリーが劣化しきっているとか、そもそも不良のバッテリーがパソコンに装着されているだけでは本来のバッテリの役目は期待できません。ところが長年バッテリーを刺しっぱなしで、かつ何も意識しないでいると、劣化しきっていることも気がつかないことが往々にしてあります。
これをチェックするのは簡単です。
いったんパソコンの電源を切って、電源アダプタのプラグをパソコン側から抜きます。つぎに、パソコンの電源スイッチを入れます。ここでパソコンが立ち上 がってこないか、途中で切れたら、バッテリーが知らない間に劣化していたか、メモリ効果(ニッカド系バッテリー)でフル充電出来ないか、はたまたバッテリ 内部ヒューズがとんでバッテリパックが故障している状況などが考えられます。ちゃんと立ち上がってきたら、バッテリーの充電状況を数字で確認できれば有る 程度の目安が付きます。
直前まで連続して使っていた訳ですから、すくなくともその数値が70%以上、もっとあるはずです。
4.バッテリーの面倒をみるのは忘れがち
数ヶ月に一度は充電を!過放電は電池寿命を縮めるので!!バッテリを外す事がいいことばかりではありません。
バッテリーをはずして数ヶ月も放置していて、いざバッテリーを使おうとしたら自己放電していて充電に手間取り、外出に間に合わずあわを食った失敗談がありました。
また、放置しっぱなしで1年も過ぎると自己放電して電池が空っぽになり、次に フル充電できなくなる ことがあるので、かならず数ヶ月に一度、少なくとも半年に一回は充電してください。
バッテリを外して管理していくことはいそがしい日々の仕事・生活では忘れ去られる傾向とは思いますが、バッテリをダメにしないためにくれぐれも時々思い出して充電して使ってください。
5.バッテリーには種類がある
ひとくちにバッテリーといってもノートパソコンに使われるバッテリーの種類はいろいろあります。そこで、実際に使われている種類をまず確かめましょう。
調べ方ですが、
1.製品カタログの仕様欄 (電気店に置かれているパンフレットで、最後のページの電源の項目あたり)
2.取扱説明書 (記述があるかと調べたが私のパソコンのマニュアルには書かれていない)
3.電池を抜いて説明書きを見る (これが一番早く確実にわかるでしょう。セルを作っているバッテリーメーカー名、種類、電圧、容量、注意書きなど)。 ただし、英語でかいてある場合もあるので、見にくいかもしれません。
4.パソコンメーカに聞く
種類 | 英語標記 | メモリ効果 | 寿命の目安 | コメント |
---|---|---|---|---|
ニッカド電池 | Nickel-cadmium battery (NiCd) | ある | 500回 | ほんとにふる~いノートパソコンはこれでしたが、いまはもうないでしょう |
ニッケル水素電池 | Nickel Metal Hydride Battery (Ni-MH) | ある | 500回 | ちょっと古い型では使われていますがまだまだ現役です。私のMebiusはこれ |
リチウムイオン電池 | Lithium-ion Battery (Li-ion) | ない | 500回 | 新型のパソコンはたいがいこれ |
リチウムポリマー電池 | Lithium polymer battery | ない | 500回 | 最新鋭で、一部で使われていてこれから普及? |
6.メモリ効果とは
バッテリーのメモリ効果によって持続時間が短くなることがあります。種類の確認にだわったのは、ひとくちに「電池のもちが悪くなった」という場合、本当に電池の寿命なのか、それとも「メモリ効果」によって持ちが悪くなっているのかを見極めるために必須の確認だからです。「メモリ効果」という用語をいきなりつかってしまいましたが、簡単にいうとまだ電気が残っているのに、満タンにしたく充電をすると電池はその充電を始めたところをはじめの状態とおもってそれを記憶してしまうことです。
その結果どうなるかといえば新品の電池の容量が100あったとして、たとえば、まだ60の電気が残っているときに充電を始めると電池の容量があたかも減っ たかのようになり、満容量が100から40になってしまう現象です。ですから、次からは40の電気を使ったらまた充電しなければならず隠れている60の電 気が使えない、すなわち「持ちが悪い」ということになります。
実際にはこのような現象はたった1回やったからメモリ効果が記憶されるのではなく「つぎ足し充電」を繰り返し々おこなったときにおきるようです。
このようなメモリ効果が電池に記憶されると電池の持ちは悪くなってしまいます。しかしメモリ効果をクリアする方法があるので、これと付き合っていくしかありません。メモリ効果をクリアする一例です。これはコンピュータによって異なります。
パソコンメーカによってその表現の用語に違いがありますが、その効果を除去する方法として、「バッテリーの初期化」とか「バッテリーのリフレッシュ」などといい、要はバッテリーを完全に放電したあとでフル充電しなおす操作をいいます。その具体的な方法はマニュアルに記載されています。
メモリ効果がなぜおきるかはバッテリーメーカでもまだ完全には解明されていません。
★★ 上表にもかきましたが、リチウムイオン電池やリチウムポリマー電池にはこのようなメモリ効果はありませんのでこのことは考える必要はありません。ただし充電回数による寿命は他のものと同様にあります。
バッテリーのメモリ効果
注ぎ足し充電を繰り返すと、ピンクの部分が生じ、そこが見えなくなる(使えなくなる)。 結局、残りのグリーンの部分が電池だと見えてしまう。ずいぶん小さい電池になってしまう。見えなくなった部分 (この部分は使えないので、結局電池が小さくなったように見える)
このピンクになった部分を取っ払うことを「初期化」とか「リフレシュ」などと、呼んでいる。
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