バッテリパックは、使用を繰り返すと徐々に劣化しバッテリ容量が低下していきますが、バッテリ電源で使用しなくても、バッテリを装着した状態のままAC電 源に接続して使用し続けると、徐々に劣化が進行します。 2週間以上バッテリ電源で使用しない場合や、長期間コンピュータを使用しない場合は、バッテリパックを取り外して保管することで劣化を防ぎ寿命を延ばすこ とができます。
バッテリパックを取り外して保管する場合の注意事項について説明します。
※ バッテリパックの寿命は使用環境によって変化します。 充放電サイクル回数を保証するものではございません。
バッテリパックの寿命
バッテリパックの寿命は、コンピュータを使い始めてからの期間ではなく、バッテリの充放電サイクル※1 の回数で決まります。バッテリパックは充放電を繰り返すことで徐々に劣化し、バッテリ容量が低下していきます。
バッテリ容量の低下は、バッテリゲージの調整を行っても回復することはできません。
電気を蓄えるバッテリセルの劣化によりバッテリ容量が低下し、その結果、コンピュータのバッテリ駆動時間が短くなります。
通常、リチウムイオンバッテリパックは、300回 から 500回 ※2 の充放電サイクルが可能です。
通常の使い方をした場合、300回 の充放電サイクル、もしくは1年程度使用した後は、当初の容量の約80%になると予想されます。
補 足:25℃ から 40℃ の間の動作温度において、1年間に 300回 の頻度で充放電サイクルをおこなった場合のバッテリ容量の変化を表しています。それより高い温度で使用や保管をおこなった場合、同じ回数の充放電サイクル を行っても当初の容量の 70%、もしくはもっと少ない容量になります。
注意事項
- バッテリー残量が50%程度の状態にして取り外し、直射日光を避け、涼しく(20℃程度)湿気の少ない場所に保管してください。満充電に近い状態での保管を繰り返すとバッテリセルの劣化が進行しバッテリの寿命を縮めます。
- ビニール袋等に入れてバッテリパックの端子にショートが起こらないようにして、落下したり衝撃がかかったりしない安定した場所に保管してください。
- 高温にさらされる場所には保管しないでください。夏季の自動車の中など、高温にさらされる場所に長時間置くと、バッテリの劣化や故障の原因となる場合があります。
- リチウムイオンバッテリパックは残量が完全になくなると再充電ができなくなります。 長期間保管しておく場合は、6ヶ月に1回を目安に定期的にバッテリ残量を確認し、50%程度に充電してください。
- バッテリパックとACアダプタのいずれも接続されない状態で長期間放置しますと、日付などを保持している内蔵のRTCバッテリの消耗が早まります。
- AC電源のみでコンピュータを使用した場合、停電などで電源が断たれるとすぐに切れてしまいますので、作業中のデータはこまめに保存することを推奨します。また、雷が鳴り始めたら速やかに使用を中止するか、バッテリ電源に切り替えてください。
※ 2230s バッテリーの取り扱い、保管方法はコンピュータのマニュアルにも記載されています。各機種のマニュアルをご確認ください。
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