Monday, September 2, 2013

パスワードロックを解除するThinkPad T400

今回紹介するThinkPad T400もそうした「起動不良」ジャンクとして手に入れました。
ドキがムネムネ、スイッチオン
実 を言うと、たった今「状態を確かめた方が良い」と言っているのに、問い合わせもせず「起動不良」を買ってしまいました。 こういう場合、ちょっとした「ワクワク」感がいいんですが、本体の状態を見て「絶望感」に変わるのも常々のことです。これもジャンクの醍醐味と言えばそう なんですけどね。
このThinkPad T400はどんな「起動不良かなぁ~」と、本体にACアダプタを取り付けスイッチオン・・・・・ ThinkPadロゴが出て、「おっ、いけるやん」と思ったのもつかの間、画面に忌々しき鍵マークが出現・・
いわゆるパスワードロックジャンクでした。
「まぁ、確かに起動不良だわ~」 で、無駄な抵抗だとはわかっていつつも、適当なワードを入れましたが解除できるわけがなく、 万歳状態(って、お手上げってことです)
thinkpad t400 バッテリー
保守マニュアルに何かヒントが・・・
ThinkPadはご存じの通り、メーカーが保守マニュアルを提供してくれているので、Lenovoのサイトからダウンロード。
保守マニュアルには、分解の方法やトラブルシューティングの事などが詳しく載っており、ジャンクいじりする人には非常に重宝するものです。
で、マニュアルを読み進めていくと、パスワード関する項の中に詳しい説明がありました。 詳しくはマニュアルを読んでいただくといいので、ここは簡単に。
まず、パスワードの種類から T400には、3つのパスワードをBIOS上で設定できます。
  1. パワーオンパスワード(Power-On Password)略して、POP
  2. ハードディスクパスワード(HardDisk Password)略して、HDP
  3. スーパーバイザーパスワード(SuperVisor Password)略して、SVP
これらのパスワードを設定すると起動時にパスワードプロンプト(例の鍵マーク)が出てきます。 ただし、スーパーバイザーパスワード(以下、SVP)を単独で設定した場合は除きます。
では、今回購入したT400にはどのパスワードが設定されているのでしょうか?
まず、ジャンクでハードディスクは付いてなかったので、ハードディスクパスワード(以下、HDP)は除外されます。 起動時に鍵マークがでるので、パワーオンパスワード(以下、POP)が設定されているのは確実です。 さらに、3つのパスワード(POP,SVP,HDP)は同時に設定できるので、SVPも同時に設定されている可能性もあります。
まとめると、
  1. POPが単独で設定
  2. POPとSVPが同時に設定
以上の2つのケースが考えられます。
さて、肝心の解除法はというと、POPのみ保守マニュアルに記載がありました。
本体内部にある「バックアップバッテリー」取り外す事によりPOPが解除できるとあります。 しかし、これには条件があって「SVPが設定されてない場合に限る」なので、POPとSVPが同時に設定されていると、解除は不能ということになります。
では、手元にあるパスワードロックされたThinkPad T400の、2つのパスワード設定ケースに当てはめると
  1. POPが単独で設定 → 解除可能
  2. POPとSVPが同時に設定 → 解除不可
ということは、1/2の確率で「天国」か「地獄」が決まるというわけです。
■バックアップバッテリーを取り外す
バックアップバッテリーは、パームレストを外すだけでその姿を現します。 早速バックアップバッテリーの接続を切り離し、ACアダプタを取り付け、スイッチオン。
ThinkPadロゴが現れ、日時設定のエラーが出たと思ったら、BIOS設定画面に自動的に切り替わりました。
どうやら、このThinkPadはPOPのみ設定だったようでうまく解除できました。
黄色の丸い部品がバックアップバッテリーです。

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